兵庫県姫路市で毎年10月に開催されている祭り「灘のけんか祭り」
日本三大喧嘩祭りの一つともされている祭りだけあって、登場してくる屋台などが激しくぶつかり合う迫力あるお祭りになります。
今回はそんな灘のけんか祭りの日程や由来・歴史、見どころの屋台について紹介します。
灘のけんか祭りとは?
灘のけんか祭り宵宮 勇壮に屋台練り 姫路:https://t.co/GJlvRrbzoV pic.twitter.com/tRhTSKULh0
— 神戸新聞 (@kobeshinbun) 2017年10月14日
兵庫県姫路市の松原八万神社で行われている礼祭「灘のけんか祭り」。
祭りに参加する地元民たちは「正月よりも祭り」、「盆よりも祭り」というほどこの灘のけんか祭りへの思いが強いお祭りとなっています。
さらに、神輿や屋台をぶつけ合う祭としても有名なこのお祭りで、死傷者が出る事も珍しくなく播磨地方を代表する秋のイベントにもなっています。
大迫力の灘のけんか祭りには、『死ぬまでに 一度は見ておけ 灘まつり』などと親しまれ、例年15万人の来場者が訪れる歴史ある祭にもなっています。
灘のけんか祭りの由来・歴史について
「灘のけんか祭り」とは、通称兵庫県姫路市にある松原八幡神社の秋季例祭のことで、毎年10月14日と15日におこなわれている祭りになります。
祭りの歴史はとても古いものとされているのですが、始まりは現在でもはっきりとした時期は明らかになっていないのですが、「放生会」が祭りの原点とされていることから、おそらく11世紀から12世紀ごろではないかと言われています。
この「放生会」とは、生類保護・殺生禁断の仏教思想と結びついた儀式のことで、捕えられた生き物を解き放って自由にしてやることとなり、全国各地の八幡神社で盛んに行われていた儀式になります。
14世紀中頃以降は近世江戸時代と同じような祭りが行われていたのですが、御旅山への神事渡御の行列に壇尻や丹頂、神輿太鼓などをすること許されていませんでした。
それでも十五世紀中頃になると、播磨の守護大名赤松政則が松原八幡神社に田地と米二百俵を寄進。
このことに喜んだ氏子たちがその米俵を担いで御旅山に上がり、このことがきっかけで祭礼への自主的参加を認められ、現在の灘のけんか祭りと同様に村ごとに壇尻や屋台を作って祭礼に参加するようになっています。
現在では氏子主権で屋台が主役となっている灘のけんか祭りですが、この形になったのは明治4年から明治五5年頃。
それまでの屋台の役割は神事渡御の随行的な役割でしかなかったのですが、 祭礼を取り仕切っていた八正寺が神社から切り離されたことなどが理由で現代の祭りの姿へと変わっています。
灘のけんか祭り2018の日程・雨天について
毎年決まった10月14日と15日の2日間に渡って開催されるに灘のけんか祭りは、初日を『宵宮』、2日目を『本宮』と呼びます。
2018年度の詳細について見ていきましょう。
日程 | 2018年10月14日(日)・15日(月) |
時間 | 初日(宵宮) 11:00~16:30 2日目(本宮) 9:00~17:40 |
住所 | 〒672-8023 兵庫県姫路市白浜町甲396 |
会場 | 松原八幡神社 |
地図 |
雨天について
灘のけんか祭り開催日当日が雨天の場合は運行予定の変更や延期などが行われる場合がありますその際は公式HPに情報が公開されます。
下記をクリックすると確認することもできますので、当日が雨天の場合は確認されてみてください。
灘のけんか祭り公式HPはこちら。
灘のけんか祭2018の見どころ 3選!
灘の地域の人はこの日のために一年間準備をしてきたといってもいいほど「灘のけんか祭り」は重要なものとなります。
このようなこともあり、祭りへの思い入れや気合いはかなりのものに…。
ここでは、祭りの始まりから終わりまでの3つの見どころについて紹介します!
その① 登場してくる7台の屋台
灘のけんか祭りで登場してくる神輿や屋台は全部で7台となっており、東山村・木場村・松原村・八家村・妻鹿村・宇佐崎村・中村となります。
登場してくる村それぞれの屋台には色分け特徴、装飾などもそれぞれ違ったものになります。
それらの屋台を見れるのは一年のうちに祭りの期間の2日間のみとなっており、豪華な装飾を見ているだけでも十分楽しむことができます。
さらに「ヨーイヤサー」という威勢のいい掛け声に合わせて登場してくる屋台は村によっても担ぎ方も違ってくるのでその担ぎ方も見どころで間違いないでしょう。
祭りに登場する屋台の詳細がこちらになります。
※村名をクリックすると詳細を確認することができます。
その② 屋台練り合わせ
次に紹介する見どころは、祭りで登場してくる屋台の練り合わせになります。
この練り合わせとは、二つの屋台同士がぴったりくっついて押し合うのが練り合わせで、不規則に回転や移動をしながらお互い押し合うことになります。
練り合わせには勝敗があるのですが、先に傾き地面についてしまった村が負けで最後まで担ぎ続けられた方の村が勝ちとなります。
けんか祭りと言われるだけあってどこの村も負けないように必死に押し合うのですが、運が良ければ3台、さらには4台で押し合うところを見ることも…。
いや、近年では7台全ての屋台が合わさることあるそうですので、全ての屋台が練り合わさる姿をぜひ見たいものですね!
さらに夜の練り合わせでは屋台にライトが灯るようになりますので、昼間と違った幻想的な姿も見どころとなります。
その③ 神輿合わせ
最後に紹介するのは神輿通りがぶつかり合う神輿合わせになります。
灘のけんか祭りでは、その年の祭りの代表の村を「練番」と呼び、神輿合わせに参加できるのは練番になった村のみとなります。
「一の丸」「二の丸」「三の丸」という感じで年齢別に神輿と担ぎ手が3つに分けられており、初日の宵宮には登場していなかった3台の神輿が登場します。
これらの神輿にはそれぞれの神が乗っているとされており、ぶつけて壊すほどいいとされているので神輿同士がぶつかる姿はかなりの迫力と言えます。
灘のけんか祭りで事故!?
見どころのところでも紹介させていただいたように、灘のけんか祭りはかなり迫力があるお祭りとなっています。
これほどまでに激しいお祭りということもあり、過去の2001年と2009年に死亡事故が起こっている他、重症の怪我を負う事態も発生しているようです。
重さ300〜400キロの神輿が思いっきりぶつかったり、屋台となると重さが2t以上にもなるので怪我をしてしまうのも無理もないのかもしれませんね…。
ということで、祭りを見物に行かれた方は怪我をしないように以下のことに注意してください!
・興奮して神輿や屋台に近づき過ぎないようにする!
・御旅山の麓での練り合いの際は、道路の混雑・神輿の激しい動きやかなりの人混みが発生しますので、細心の注意が必要!
・小さいお子さんなどは人混みや混雑している場所に近づかないようにする!
以上のことを守って安全に祭りを楽しまれてください。
灘のけんか祭りのアクセス・交通規制
ここでは灘のけんか祭りへのアクセスについて紹介します。
まず祭り主な会場は松原八幡神社(兵庫県姫路市白浜町甲396)になります。
電車でのアクセス
電車で会場に向かわれる際の最寄駅は山陽電車の「白浜の宮駅」となります。
灘のけんか祭り当日は直通特急・特急が臨時停車するようになります。
そこから祭りのメイン会場となっている松原八幡神社までは徒歩約5分です。
大阪から特急で約1時間20分
神戸から特急で約50分
姫路から特急で約15分
車でのアクセス
車で会場に向かわれる際の最寄ICは「山陽自動車道山陽姫路東IC」になり、そこから約20分となります。
灘けんか祭りでは臨時駐車場などは用意されていませんので、付近の有料駐車場を利用することになります。
松原神社周辺は駐車場についてはこのようになっています。
付近はあまり多くありませんので、できる限り公共交通機関で行かれた方がいいかと思いますね。
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交通規制
灘けんか祭りが行われている期間中は以下の場所で交通規制が行われます。
クリックすると、大きくなります!
時間帯によって交通規制が行われる場所が違ってきますので、付近を通行される方は注意してください!
まとめ
いかがでしたか?
今回は灘のけんか祭りについて紹介させていただきました。
とても迫力のあるお祭りですが、その分事故や怪我などが起こりやすいお祭りにもなっています。
祭りに行かれる方はくれぐれも怪我などに注意して祭りを楽しんでくださいね♪