日本ではあまり聞き馴染みのない「サンクスビギンズデー」
日本のプロテスタントでは収穫感謝日と呼ぶそうなのですが、主にアメリカとカナダで行われているとのこと…。
今回そんなサンクスビギンズデー意味や歴史、2018年の日程について調べてみました。
サンクスビギンズデーとは?その意味は?
サンクスビギンズデーとはアメリカとカナダの祝日の一つのことを指します。
Thanksgiving(サンクスビギンズ)と略称されるほか、七面鳥の日(Turkey Day)と呼んだりもします。
サンクスビギンズデーの歴史
サンクスビギンズデーの歴史は今から約400年前の1621年が起源と言われています。
この年に「ピルグリム・ファーザーズ」と呼ばれたえ清教徒がイギリスからアメリカに渡っていました。
彼らは自分たちの船で何とかイギリスに流れ着いていたのですが、その年の冬は寒さが厳しく食料もなかったことからたくさんの仲間が命を落としていました。
その時に助けの手を差し伸べたのが、近隣に住んでいたワンパノアグ・インディアンと呼ばれる、アメリカ先住民だったのです。
ワンパノアグはピルグリムに自らのトウモロコシの種を分け与え、農業の技術を教えます。
さらに漁のやり方なども教えたことで、翌年にはかなりの作物を収穫することができピルグリムは
餓死の危機から逃れることができたのでした。
このことに感謝したプルグリムが技術を教わったワンパノアグらと一緒に収穫を祝ったのが現在の『サンクスビギンズデー(感謝祭)』の起源とされています。
サンクスビギンズデー2018はいつ?
アメリカとカナダで祝日扱いになっているサンクスビギンズデーですが、2018年の日にちはこのようになっています。
アメリカ
アメリカのサンクスギビングデーは毎年11月の第4木曜日と決まっています。
ということで、2018年は2018年11月22日(木)になります。
それでも木曜日が祝日とは少し中途半端な気がしますよね?
あと一日遅かったら3連休になるところなのですが、この翌日の金曜日もお休みにして4連休にする会社や学校が多いそうですw
それほどサンクスビギンズデーは大事なイベントということになるのですが、なんと政府の機関でさえも閉まってしまうそうです!
カナダ
一方、カナダのサンクスギビングデーは毎年10月の第2月曜日となっています。
アメリカに比べて1ヶ月半も早くに開催され、今年は2018年10月8日(月)となります。
カナダのサンクスビギンズデーは月曜日ということで当然3連休になるのですが、アメリカに比べると1日少なくなってしまいます。
同じサンクスギビングデーでの1日休みが少ないのは何となく残念な気もしますよねw
もちろんカナダのサンクスビギンズデーも政府機関・会社・学校・お店等はお休みになります!
ちなみに地区によって違ってくることもあるそうなのですが、カナダではサンクスビギンズデーと紅葉の時期が重なるそうです。
日本でもぜひサンクスギビングデーが欲しいものですねw
ハワイのサンクスギビングデーの過ごし方
年間を通して多くの観光客が訪れるハワイですが、サンクスギビングデー当日はいつもと違った雰囲気となります。
ハワイに行かれたことのある方はご存知かと思われるのですが、あれだけ騒がしい街もサンクスビギンズデー当日は嘘のように街がシーンとした感じになります。
サンクスビギンズデーは日本で言う「お正月」に当たるので、数日前からスーパーなどに買い出しに行き、サンクスビギンズデー当日は家族や友人と自宅でゆっくりしたりゴロゴロできるように備えるそうです。
サンクスビギンズデーでは普段と違うハワイを感じることができるのですが、この日は観光やショッピングを目的で行くとほとんど何もできなくなってしまいます…。
というのも、サンクスビギンズデーで観光客を受け入れているのはオワフ島はワイキキのみとなっているのでアラモアナなどに行ってもびっくりするほどガラガラな状態になっています。
このことをわかった上でハワイに行かれるのならいいです、知らずに行くとせっかくのハワイ雰囲気を感じることができないので注意が必要です!
サンクスギビングデーの料理はどんな感じ?
さて、ここではサンクスギビングデーで食べる料理について紹介します。
まずほとんどの家庭でメインとして食べるのが「七面鳥(ターキー)」になります。
「ターキー」と聞くとアメリカの映画など出てくるよく出てくるチキンを丸焼きにしたものになります。
七面鳥と一緒に食べられるものとしてはこのような感じとなります。
●ローストした七面鳥(ターキー)←丸焼き
●スタッフィング
●マッシュポテト
●コーン
●芽キャベツのオーブン焼き
●グレイビーソース
●クランベリーソース
●グリーンビーンズキャセロール
●パンプキンパイ
●スイートポテトマシュマロ
家庭よっては微妙に違ってくるかもしれませんが、定番料理として挙げられます。
グレイビーソースやクランベリーソースは、七面鳥やマッシュポテトに添えて食べます。
ちなみにサンクスギビングデーは多くの家庭で七面鳥の丸焼きを食べられることから、「七面鳥の日(Turkey Day)」と言われるようになったとか。
この両者には深い繋がりがあるとのですがはっきりとした説は現在でもわかっていないようで、有力なものとしては下記の説ではないかと言われています。
ワンパノアグ族がピルグリム・ファーザーズにあげた説
1620年にイギリスからプリマス植民地に移住してきたピルグリム・ファーザーズですが、その年の冬は寒さが厳しく飢えなどで大勢の死者を出していました。
その際、近隣に移住していたワンパノアグ族がその姿を見兼ね野生の七面鳥を分け与えたとも言われています。
サンクスビギンズデーで七面鳥を食べるようになった説してこれが一番有力説ではないかと言われています。
しかし、ワンパノアグ族があげたのは「七面鳥ではなくアヒルやダチョウだったのでは?」との説も上がっていますw
ワンパノアグ族がお土産で持ってきた説
この説は先ほどのワンパノアグ族が関係しているという点は同じで、このような説ではなかったのかと言われています。
ピルグリム・ファーザーズはプリマス植民地に移住した後は、ワンパノアグ族から作物の栽培方法を教わったことで生き延びていました。
そのことに感謝したピルグリムがワンパノアグ族を収穫祭に招待し、神の恵みに感謝して共にご馳走をいただいていました。
その際にお土産で持っていたのが七面鳥だったとも言われています。
ちなみにアメリカ大陸の中央から東海岸にかけては七面鳥の生息域で、たくさんの七面鳥が獲れていたようです。
このことから「祝いの場=七面鳥」となり、サンクスビギンズデーで七面鳥が食べられるようになった始まりともされています。
七面鳥のサイズが関係!?
こちらは少し面白い説になりますw
チキンの丸焼きと聞いて思い浮かべるのは、かなりの大きさでなものではないでしょう。
なかなか一人では食べきれないものではないのですが、このサイズが関係しているのではとも言われています。
丸焼きにした七面鳥はかなりの大きさにもなるので、家族や友人などの胃袋を充してくるのほか、味も美味しいので祝いの場にぴったりとなります。
このことが理由で食べ始められたという説も上がっています。
こちらの説は前の二つとは少し違いますが、納得がいく部分でもありますね。
一体真相はどれなのでしょうか?w
サンクスギビングデーを日本で体験できる?
残念ながら日本には現時点ではサンクスビギンズデーはないので体験することはできません。
それでも昔の日本はハロウィンなどなかったのですが、現在ではごく一般的なものになっていますよね。
もしかすると近い将来日本でもサンクスビギンズデーが行われるようになるかもしれませんね。
本場アメリカやカナダではサンクスビギンズデーは家族や友人とホームパーティーを行なっている点を思うと、考え方によっては日本のお正月と似ているような気もします。
さらに最近では、日本でも頻繁にホームパーティーも頻繁に行われていますし、手作りの料理が振舞われているのも現実。
今回せっかくサンクスビギンズデーのことを知ったのですから、せっかくでしたらホームパーティーの場に七面鳥の料理を持ち込んでみんなを驚かせてみるのもいいかもしれませんねw
まとめ
いかがでしたか?
今回はサンクスビギンズデー(感謝祭)について紹介させていただきました。
サンクスビギンズデーの雰囲気は、家族や友人を招いてパーティーを開くだけでも簡単に味わうことができます。
気になった方はぜひ試してみてくださいね♪