日本三大曳山祭・日本三大美祭にも選ばれているのが埼玉県秩父市で行われている『秩父夜祭』になります。
見どころたっぷりの祭りということもあり、例年30万人を超える来場者が訪れるこの祭りは混雑も発生してしまいます。
そこで今回は秩父夜祭をゆっくり楽しむためのオススメな宿泊先、さらには見どころや穴場鑑賞ポイントについて紹介します。
秩父夜祭とは?
埼玉県の秩父で毎年12月に行われている祭が『秩父夜祭』。
300年以上の歴史を持つ秩父夜祭は、秩父神社の例大祭となります。
京都祇園祭や飛騨高山祭と並び、日本三大曳山祭・日本三大美祭の一つにも数えられるほど有名なこのお祭り。
その様子を一目見ようと毎年全国からたくさんの来場者が訪れ、昨年の2017年には30万人を超える人が訪れています。
祭りの最中には豪華絢爛な総勢6台の屋台や傘鉾が登場し、秩父屋台囃子の勇壮なリズムに合わせて町内を引き回しながら祭りを盛り上げます。
ユネスコ無形文化遺産に登録!
秩父夜祭が「ユネスコ無形文化遺産」に登録されたんだって。ムズカシイことはよくわからないけどバンザーイ‼︎#ユネスコ無形文化遺産 #めでたい #この時深夜2時 #眠い pic.twitter.com/N8wiGnZpZi
— 【公式】「ポテくまくん」(埼玉県秩父市) (@potekuma_kun_) 2016年12月1日
2016年12月1日にエチオピアで開催されたユネスコの政府間委員会で「秩父祭の屋台行事と神楽」がユネスコ無形文化遺産へ正式登録されました。
ちなみに秩父夜祭の屋台は「動く陽明門(日光東照宮)」と言われるほど豪華絢爛な作りとなっていることから、国の重要無形民俗文化財に指定されていました。
さらに「秩父祭屋台の祭り囃子、踊り、秩父神楽」が重要無形民俗文化財として登録。
このように同じ祭礼で二つの文化財に指定されているものは日本全国に5例しかなく、秩父夜祭は歴史的・文化的にも非常に価値が高いお祭りということになります。
秩父夜祭2018の日程・スケジュールについて
毎年12月2日・3日の決まった日に開催されている秩父夜祭ですが、初日が「宵祭(よいみや)」と呼ばれ、二日目を「大祭(たいさい)」と呼びます。
スケジュールなどの主な詳細は以下の通りになります。
開催日 | 12月2日(日)〜12月3日(月)の2日間 |
時間 | 2日(宵宮) 10:00~20:00 3日(大祭) 9:00~22:00 |
会場 | 秩父神社(〒368-0041 埼玉県秩父市番場町1-3) 周辺 |
地図 | |
問い合わせ | 秩父市観光課 0494-25-5209 |
スケジュール
秩父夜祭のスケジュールについては下記の通りになります。
宵宮 スケジュール
時間 | イベント内容 | 会場 |
10:00~ | 国指定重要無形民俗文化 財「秩父神社神楽」奉奏 |
秩父神社「神楽殿」 |
11:00~16:30 | 宮地・上町・中町・本町 屋台曳き廻し |
秩父神社~本町・中 町・上町通り |
12:00~16:00 | 屋台曳き踊り | 秩父神社~本町・中 町・上町通り |
18:00~20:00 | 宮地・上町・中町・本町 屋台曳き廻し |
秩父神社~本町・中 町・上町通り |
19:00~20:00頃 | 花火打ち上げ | 羊山公園(打上げ場所) |
本祭 スケジュール
時間 | イベント内容 | 会場 |
9:30~13:00 | 屋台曳き踊り | 秩父神社~宮側・本町・中町・上町通り |
10:00~17:00 | 秩父郷土芸能公開 | 西武鉄道西武秩父駅前 |
10:00~15:30 | 秩父鉄道秩父駅前 | |
11:00~19:00頃 | 矢尾百貨店第1駐車場 | |
13:00~15:00 | 「屋台芝居」公開 | 秩父神社 ※当番屋台町会=本町 |
15:00~16:00頃 | おねり(歌舞伎道中) | 秩父神社→中町通り→矢尾百貨店 |
16:00頃~ | 秩父歌舞伎公演 | 矢尾百貨店第1駐車場 |
19:30~22:00 | 競技花火と観光スターマイン大会 | 羊山公園(打上げ場所) |
秩父夜祭のオススメ宿泊先は?
二日間に渡って開催される秩父夜祭は初日・2日目とたくさんの見どころがあるのですが、それらの見どころを見るにはやはり泊まり込みで祭りに参加されることが一番ですよね♪
ここでは秩父夜祭へ行かれる際のオススメ宿泊先を5つ紹介します。
その① 新木鉱泉
住所 | 〒368-0004 埼玉県秩父市山田1538 |
地図 | |
問い合わせ | 0494-23-2641 |
まず最初に紹介するのが『新木鉱泉』です!
秩父の温泉といえば真っ先に思い浮かぶ人が多いほど人気知名度が高い場所となります。
ちなみにこちらのホテルはホテルアワード上位の常連さんで、温泉はもちろん、食事もとても美味しくまさに絶品のホテルとなっています。
その② ホテル美やま
住所 | 〒368-0004 埼玉県秩父市山田1294-1 |
地図 | |
問い合わせ | 0494-24-6311 |
続いて紹介するのが西武秩父駅から少し車を走らせた場所にある『ホテル美やま』になります。
こちらのホテルの売りは温泉と露天付きの客室になります。
秩父夜祭を目的に行かれると思いますが、こちらのホテルも目的になるほどくつろげる場所になります。
客室が売りとなっていますが、もちろん料理の方もとても美味しく人気となっています。
その③ 川越プリンスホテル
住所 | 〒350-8501 埼玉県川越市新富町1丁目22 |
地図 | |
問い合わせ | 049-227-1111 |
続いて紹介するのが『川越プリンスホテル』です!
こちらのホテルは祭りの会場から帰るのに程よい場所にあるので、疲れて帰るのに遠い場所は嫌だという方にはうってつけなホテルになります。
さらに往復にレッドアローを利用する疲れることなく会場とホテルを行き来できるのもオススメです!
その④ ナチュラルファームシティ農園ホテル
住所 | 〒368-0023 埼玉県秩父市大宮5911-1 |
地図 | |
問い合わせ | 0494-22-2000 |
続いて紹介するのが『ナチュラルファームシティ農園ホテル』になります。
こちらのホテルは秩父の市街地を見下ろす丘の上に立地しているホテルです。
高台の場所にあるということで、お風呂からの眺めが最高となっています。
さらに食事の方は朝夕ともにバイキングもありますので、秩父の地元で採れた食材を存分に味わうこともできますので、食事面も満足できるものとなっています。
その⑤ 第一ホテル秩父
住所 | 〒368-0046 埼玉県秩父市宮側町5-1 |
地図 | |
問い合わせ | 0494-22-5566 |
最後に紹介するのが『第一ホテル秩父』になります。
こちらのホテルは秩父神社から最も近い場所にあるホテルになりますので、会場からすぐ近くを考えている方はこちらを利用されるといいでしょう。
それでも会場から最も近いということで、祭り当日はすぐに満室になってしまいます。
ということで利用を考えている方は早めにご予約をされることをオススメします。
紹介したホテルは例年早い段階から満室になっていますので、宿泊を検討されている方は早めに予約されてくださいね♪
秩父夜祭といえば『屋台』
お祭りといえばさまざまな見どころがあるものですが、秩父夜祭の見どころといえば『屋台』で間違いないでしょう!
祭りの最中には総勢6台の屋台と傘鉾登場するのですが、その姿はまさに圧巻!
日本三大曳山祭・日本三大美祭に選べれているだけあり、豪華絢爛な勇壮な姿を披露してくます!
ちなみにこれらの屋台は傘鉾は年に一度行われる秩父夜祭でのみ組み立てられ、それ以外はバラバラに分解された状態で保管されています。
屋台や傘鉾が見れるのは祭りの期間中のみとなりますので、かなり貴重な瞬間。
さらに木で出来ている屋台の組み立ては釘などは一切使われていないという点にも驚かされます!
登場してくる屋台は町内ごとにそれぞれ違ったデザインとなっていますので、屋台を見物する際はそちらにも注目されてみてくださいね♪
屋台と花火のコラボは必見!
12月の冬の時期に開催される秩父夜祭ですが、花火の打ち上げが行われるんです!
花火といえば夏の風物詩ですが、冬に打ち上げられる花火は空気が乾燥していることから打ち上がった花火がとても綺麗に見ることが出来ます♪
その花火を背にして見る夜の屋台はこれまた最高!
夜の屋台はたくさんの提灯が灯され、昼間と違った優美な姿を拝見することができます。
場所によってはこのような絶景を見ることができ、感動すること間違いないでしょう♪
花火が打ち上げられる時間は下記の通りになります。
12月2日(日) 宵宮 19:00~20:00頃
12月3日(月) 大祭 19:30~22:00
両日とも羊山公園にて打ち上げが行われます。
屋台の組み立て姿も見どころに!
年に一度秩父夜祭のために組み立てられる屋台ですが、その組み立てている途中を見ることもできるんです!
祭りに登場する屋台は組み立てられた状態で登場してくることので、一から出来上がる姿を見ることが滅多にないこと…。
ちなみに組み立てが行われるのが各町にある収納庫で実際に組み立てが行われているところを見物できます。
組み立ては例年祭りが開催される直近の日曜日に行われることから、2018年の組み立ては11月25日(日)に以下の収納庫で行われる予定となっています。
【青】 下郷笠鉾収納庫 【黄色】 中近笠鉾収納庫 【緑】 上町屋台収納庫
【茶】 宮地屋台収納庫 【紫】 中町屋台収納庫 【赤】 本町屋台収納庫
出来上がっていく屋台に興味がある方はぜひこちらも見に行かれることをオススメします♪
※屋台の組み立てを見物に行かれる際は、組み立ての邪魔にならないように十分注意してください。
秩父夜祭でのオススメ(穴場)鑑賞ポイントは?
秩父夜祭での最大の見どころといえば『屋台・笠鉾の町内曳き回し』です!
2日・3日の二日間に渡って開催される曳き回しになるのですが、是非とも絶好の場所で見物したいものですよね!
となると見やすい場所で鑑賞することが必須となってくるのですが、まずは屋台・笠鉾の曳き回しルートから見ていきましょう。
屋台・笠鉾曳き回しルート
例年秩父夜祭では以下のようなルートで曳き回しが行われます。
見えにくい方はこちら。
12月2日(宵宮)
まず12月2日(宵宮)では12:00~16:00頃と18:00~20:00頃の2回曳き回しが行われることになります。
地図で確認すると緑の線のルートとなり、上町〜中町〜本町〜秩父神社の1kmほどの区間になります。
初日の前夜祭では宮地、上町、中町、本町の4つの屋台のみの曳き回しとなり、笠鉾は所定の場所に飾り置きとなります。
前夜祭では『屋台のすれ違い』が見どころとなっており、あの巨大な屋台がすれすれの距離で進んでいく姿を見せてくれます。
ぶつかりそうなほどの距離をすれ違うので見ているだけでハラハラする瞬間ですね♪
12月3日(本祭)
12月3日(本祭)では(宵宮)で曳き回しが行われなかった笠鉾も曳き回しが行われます。
この日は秩父夜祭のメインとなりますので、曳き回しは9:00から翌日の未明まで行われます。
本祭ではまず2日と同様、市内での曳き回しが行われます。
19:00頃から秩父神社〜市内の本町、中町、上町を通り、御花畑駅の裏にある『御旅所(おたびしょ)』に向かいます。
例年『御旅所(おたびしょ)』に到着するのは22:00頃となっており、その後はもと来たルートを通って各々の町内に還るのが一連のルートになります。
本祭ではさまざまな場所で曳き回しを見物することができますが、その中でも圧巻な瞬間が『御旅所』に辿り着く前に『団子坂(だんござか)』です!
巨大なものは20トンにもなる屋台を綱を引きながら人力のみで上がっていく姿が見せ場となっており、秩父夜祭での最大の見せ場で間違いないでしょう!
オススメ(穴場)鑑賞ポイントはココ!
上記でお伝えした部分が秩父夜祭での見逃せないポイントとなります。
これらポイントを踏まえながら鑑賞ポイントを考えると以下3つの場所がオススメです。
・秩父駅前通り
・八尾百貨店から御花畑駅付近にかけての聖人通り
・クライマックスの団子坂
これらの場所では動いている屋台を間近で鑑賞できるほか、屋台の引き手の熱意なども肌で感じることができます。
特にクライマックスの団子坂は祭りの盛り上がりも最高潮に達していますので、一緒に昂揚感を味わうこともできますので是非こちらで鑑賞されてみてくださいね♪
観覧席(桟敷席)を利用して見学も!
さらに特等席で秩父夜祭を観戦したいという方は、有料の観覧席(桟敷席)で祭りを鑑賞することもできます!
有料観覧席が用意されているのは祭り12月3日の本祭のみとなります。
ちなみにこちらの席では、仮設トイレも近い場所となりますし飲食の持ち込みも可能となっていますので快適に祭りを鑑賞することができるようになっています。
予約開始は10月からとなっているのですが、早いタイミングで完売してしまいます。
・秩父公園 有料屋台観覧席 (秩父鉄道) ⇒http://www.chichitetsu.jp ※受付中
・団子坂 桟敷席・観覧席 ⇒http://yomatsuri.chichibu.net ※2018年分完売
・秩父公園 有料屋台観覧席 (秩父観光協会)⇒http://www.chichibuji.gr.jp ※2018年分受付終了
現時点では少し空きがありますの検討されている方は早めのご予約をオススメします。
まとめ
いかがでしたか?
秩父夜祭は見どころたっぷりのお祭りになっているのですが、その分例年かなりの来場者が訪れるお祭りにもなっています。
混雑も発生しますのでお祭りに行く際はしっかりと計画を立てて行かれてくださいね♪
秩父夜祭2018のアクセスや駐車場、混雑状況についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。